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2007年4月23日

布石。

人が幸せである時にすっと一本、
より幸せを伸ばせるものを、より感じられるものを、創りたい。
 
人が涙である時にすっと一本、
かつて幸せであったことを、より感じられるものを、創りたい。
 
この時代では主人公を名乗れる人間が主人公ですが、 
悪魔を気取ることよりも、天使を演じることのほうが難しい世の中です。
 
布で包んだ石は遠くへ投げました。
 

2007年4月17日

桜雨。

最近やたらと雨が降る。
 
春の雨は、今日は何処の誰が泣いているの。
それを伝えに来ている様で嫌いだ。冷たい。
 
「痛みを知る」事はきっと人生には必要の無い事かも知れないけれど、
「痛みを知れる」事とは180度全く違う。それはきっとどれ程年老いても変わらない。

この世は痛くなければ、誰もが傷付かずに済むんだ。
だけどこの世は、誰かを傷付けない奴が傷を追う。
 
ナイフ自身は傷付かないように出来ている。
 
僕は其処を離れたけれど、
決してあんた達を棄てたつもりはこれっぽちも無いんだよ。
 
筆も、腕も折ってない。
 
雨が止むまでは、傘を手放してはいないんだ。
  
Endingの少し手前で閉じないで。
  

2007年4月10日

素人。

子供の頃は、子供のために絵を描いた。

 

大人になって、今は大人のために絵を描いている。

 

今を生きる人間の為に未だ文化が在り続けるのだとしたら、

それは紛れも無く、この絵は僕等の子供のために在る。

 

だから此の世で売れることよりも、最強のど素人でありたいの。

 

微笑ってくれるなら、僕は何処でも絵を描くよ。

 

2007年4月 9日

悠。

いつもお手紙やメッセージを有り難う。
 
これだけ便利になった世の中だけれど、
どうにかして僕を見付けてくれて、感謝をするのは僕の方で。
  
忙しいのを何かの理由にはしたくはないけれど、
忙しくしているのが僕の仕事みたいなもので、毎日が勉強であると
最近漸く想えるのは、大切にして下さる方々のお蔭だと想っています。
 
此処でも、人で居続けたいと強く想います。
 
感謝。

 

2007年4月 8日

蝶の口。

窓で切り取った額縁の
  
蝶が華から華へ飛ぶ様をぼんやりと眺めた午後に
  
その短い生涯で
 
一輪の華の蜜を果たして飲み干す事が出来るのだろうかと思うほど
 
蝶の口ははるかにちいさい
 
その次の人生で飛ぶ先は
 
罪を忘れるためなのか それとも愛を共有する為なのか
 
その口の大きさに 彼は気付いているのだろうか
 
 

2007年4月 1日

林檎と桜の花。

僕の代わりに夢の続きを見られるような
その口元の点と点が結ばれるような
 
そんな孤を引けるのなら、そこに今の僕の興味が在ります。
 
桃色の河が仮に塵の星に流れていても
霞む声が雲を飲み込んでしまっても
 
そこで孤を引けるのなら、そこに今の僕の興味が在ります。
 
其れをその夜教えてくれたんでしょう、きっと。
 

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